『どうせ、恋してしまうんだ。』全巻＆最新話あらすじを結末ネタバレなしでWikipediaより詳しく！感想レビューも

この記事では、アニメ化された人気漫画『どうせ、恋してしまうんだ。』の全巻＆最新話あらすじを結末ネタバレなしでWikipediaより詳しく紹介。
物語の結末はどうなるのか、気になるストーリーの行方を見ていきたいと思います。

『どうせ、恋してしまうんだ。』はどんな漫画？

『どうせ、恋してしまうんだ。』は、恋愛模様の複雑さと青春時代特有の悩みや迷いをリアルに描いた青春ラブストーリー漫画です。
「恋ヶ浜ハイランド」という住宅地を舞台に、高校2年生の主人公・水帆と、イケメンの幼なじみたち4人が複雑な恋愛模様を繰り広げます。

未知の感染症の影響で部活の大会や修学旅行が中止になっていた10年前。
主人公・水帆は、憧れの先輩・斉藤涼介への想いを抱えながら近づくきっかけをつかめず、「キラキラした青春なんてない」と感じていました。
ところが、17歳の誕生日に幼なじみの羽沢輝月から「彼氏候補宣言」をされたことで、物語が動き出します。

高校2年生の水帆は、最悪な17歳の誕生日を迎えていた。あこがれの先輩に近づくチャンスはなくなるし、親には誕生日をすっかり忘れられてるし……。
“キラキラした青春”なんてない、そう思っていた水帆だったけど幼なじみの輝月(きづき)が、突然、“彼氏候補宣言”してきて！？
さあ、きらめく恋の中を泳ぐんだ……！　「放課後、恋した。」「あたし、キスした。」の胸きゅん青春ストーリーの名手・満井春香の最新作、第1巻！！

（出典：Amazon.co.jp）

漫画『どうせ、恋してしまうんだ。』の主な登場人物

• 西野 水帆（にしの みずほ）

この物語の主人公で、漫画家を目指している高校2年生。
輝月・深・藍・周吾の4人とは10年来の幼なじみで、同じ「恋ヶ浜ハイランド」に住んでいます。
キラキラした青春に憧れていますが、恋愛経験がないため、輝月からの突然の告白に戸惑います。

• 羽沢 輝月（はざわ きづき）

水泳部の人気者。
小学生の頃は泣き虫でした。
4人の幼なじみたちの中では、少し天然な末っ子キャラです。
小学生の頃から水帆のことが大好きで、水帆の17歳の誕生日に突然「彼氏候補宣言」をし、積極的に水帆に迫ります。

• 柏木 深（かしわぎ しん）

言葉も態度もクールな優等生。
成績優秀で生徒会長をしています。
水帆に勉強を教えてくれたり冷静にアドバイスをしてくれたりする幼なじみです。

• 和泉 藍（いずみ あいる）

おしゃれでパリピな人気読者モデル。
水帆の相談に乗ってくれるなど、陰ながら支えてくれています。

• 星川 周吾（ほしかわ しゅうご）

辛口なコメントが多い文学少年。
いつも水帆をからかっています。
小学生のときに水帆に結婚しようと話していました。

• 斉藤 涼介（さいとう りょうすけ）

水帆が恋している3年生の先輩。
水泳部でインターハイを目指しています。

漫画『どうせ、恋してしまうんだ。』の全巻あらすじ※結末ネタバレなし

漫画『どうせ、恋してしまうんだ。』（第1巻）のあらすじ

2030年7月1日。
西野水帆は最悪な誕生日を迎えていました。
街で高校生とぶつかった水帆は、10年前の自分と幼なじみたちを思い出します。
あの頃は気づかなかったけれどまぶしい青春が自分にもあったことを。

・

水帆は、漫画家を目指す高校2年生。
水帆には「恋ヶ浜ハイランド」という住宅地で一緒に育った10年来の幼なじみが4人います。
いつも水帆をからかってくる星川周吾、勉強ができてクールな柏木深、人気読者モデルでおしゃれな和泉藍、そして水泳部の人気者で末っ子キャラな羽沢輝月の4人です。

2020年の夏、未知の感染症が流行したせいで部活のインターハイはすべて中止。
水帆は水泳部の憧れの先輩・斉藤涼介の引退試合を応援に行った後、告白するつもりでいましたが、それもかなわなくなってしまいました。
インターハイがなくなってしまったことでショックを受けた斉藤先輩は水泳部をやめるとのこと。
水帆はそんな斉藤先輩を励まそうとしますが、いらだちを隠せない先輩からキツイ言葉を言われてしまいます。

水帆の片想いが終わったその日は17歳の誕生日でした。
最悪の誕生日だと落ち込む水帆でしたが、幼なじみたちが開いてくれた誕生日パーティーで輝月からいきなりキスをされ、「彼氏候補宣言」をされます。
輝月の急接近に恋愛経験のない水帆は大パニック。

水帆にとって輝月は泣き虫の末っ子キャラだったはずでしたが、みんなの前で好意をあらわにされたりプールサイドで男らしい体を見せつけられたりするうちに、思いがけず異性として意識するように。
今までのように仲の良い幼なじみでいたいけれど、輝月のことを好きになってしまったらどうしよう…と、水帆の心は揺れ動きます。

水帆が憧れていた斉藤先輩と同じく輝月も水泳部で、次の水泳大会で自己ベストを出すことを目標に練習していました。
ところが、またしても感染症拡大の影響で大会は中止に。
落ち込む輝月を励ます水帆ですが、そんな水帆の心の中には輝月への恋心が芽生えていました。
ですが、ちょうどそのとき斉藤先輩が現れます。
水帆は斉藤先輩から「つきあって」と告白されて…。

漫画『どうせ、恋してしまうんだ。』（第2巻）のあらすじ

2030年7月、水帆が仕事をしていると花火の打ち上げが始まりました。
ちょうど誕生日のその日、藍からお祝いのメッセージをもらったことで水帆は10年前の花火大会のことを思い出します。

・

フラれたとばかり思っていた斉藤先輩から思いがけず告白された水帆。
その日のうちに幼なじみたちに報告した水帆ですが、熱を出してしまいます。
水帆を見守る幼なじみたちも気持ちがザワついて落ち着きません。
輝月、藍、周吾が必要なものをスーパーに買いに行っている間、ベッドで寝ている水帆に付き添う深。
水帆の寝顔を見ているうちに深は…。

一晩明けて熱が下がった水帆は、深に誘われて海へ。
「好きな人から告白されてどうして熱が出るくらい悩んでいるのか」と尋ねる深に、「恋とか好きとか経験値がなさすぎて混乱した」と答える水帆。
すると深は、「自分の気持ちを確かめてみろ」と水帆を抱きしめました。
「抱きしめられてドキドキするような相手なら好きだということだ」と。
実はそのとき、深のほうはドキドキしていたのでした。

海から戻った水帆のところへ輝月がやってきます。
熱が下がったか確かめるため、水帆のおでこに触れる輝月。
そこで水帆は、深が言っていた「ドキドキするような相手なら…」の言葉を思い出します。
深が「確かめてみろ」と言ったのは斉藤先輩のことなのに、輝月に触れられてドキドキする水帆。

夏休みに入り、水帆は幼なじみたち4人と水族館へ。
これは水泳大会がなくなって落ち込んでいた輝月を励ますために水帆が計画したものでした。
水族館の後、電車の中で輝月から手を握られた水帆。
二人きりになりたいと言う輝月に手を引かれ、電車から降ります。
その2人の姿を深は目で追っていました。
その後、水帆と輝月はカフェへ行き、まるでデートをしているかのように過ごします。
小学生の頃、母を亡くした水帆を励ますためにスイミングの進級テストを見に来てほしいと誘った輝月。
応援に来てくれた水帆にときめいたあの時から輝月の恋は始まっていたのでした。

一方、深は藍と周吾を誘って書店へ。
深が小学校からガリ勉になったのは、水帆の母が亡くなったことがきっかけでした。
水帆の悲しむ顔はもう見たくないと、医者を目指すようになったのです。

その後、帰りの電車で水帆と輝月に合流した深。
輝月と深は、水帆を挟むように両脇に座ります。
水帆の肩にもたれながら寝る輝月と、「大事な人を守れる大人に早くなりたい」と話す深。
水帆と幼なじみたちの関係性が少しずつ変わろうとしていました。

水帆の学校で有志の保護者たちによる花火大会が開かれることになり、準備を手伝う水帆たち。
好きな人と花火大会に行くのが夢だった水帆ですが、自分が誰と花火を見たいのか気持ちがはっきり分かりません。
花火大会のその日は輝月の水泳部の記録会があり、水帆は輝月から応援に来てほしいと言われていました。
応援に行った水帆は、自己ベストを更新した輝月に差し入れをします。
水帆の額に自分の額を当て、「エネルギー補給した」と言う輝月。
プールサイドに戻った輝月は、斉藤先輩から水帆をかけて勝負をしないかと持ちかけられます。

そんななか、未知の感染症で学校のいろいろな行事がなくなり落ち込んでいる水帆たち生徒を励まそうと、花火大会の準備を進める水帆の父。
生徒会長の深も準備を手伝っていました。
医者を目指していると話す深に、「水帆が将来、深のような人と結婚してくれたら安心できる」と言う水帆の父。
その言葉に対して深は、「将来医者になったら水帆にプロポーズしてもいいか」と尋ねたのです。

花火の打ち上げが始まり、幼なじみたちと一緒に夜空を見上げる水帆。
そこには輝月の姿はありません。
輝月はまさに今、斉藤先輩と水帆をかけて勝負をするところでした。

・

そして2030年の夏。
研修医となった深は花束を持って水帆のもとへ。

漫画『どうせ、恋してしまうんだ。』（第3巻）のあらすじ

2030年の夏。
水帆の誕生日に自分の気持ちを伝えようとしていた深ですが、タイミング悪く病院から呼び出しがあり、日を改めることに。

・

2020年の花火大会。
水帆は藍に背中を押されて、輝月がいるプールへ向かいます。
しかし、そこで斉藤先輩と鉢合わせしてしまった水帆。
水帆は輝月と幼なじみとして仲の良い関係を続けたいと願いますが、輝月へのあふれる感情にも気づいていました。
自分の中で輝月の存在がどんどん大きくなっていくことを実感していた水帆ですが、これまでのようにそばにいたいからこそ友だちのままでいることを決意します。

漫画家を目指す水帆は、秋の新人まんが大賞に応募することを目標に夏休み中も必死で原稿を描いていました。
そんな水帆を気分転換させようと、無理やり街に連れ出す藍。
ところが、水帆が藍と一緒にお店で服を選んでいるところを藍のフォロワーの女の子たちに発見され、嫉妬心から水帆は悪口を言われてしまいます。
藍はそんな水帆をかばい、「あいつ、オレの彼女」と言うのでした。

水帆の父が出張で留守にする間、幼なじみたちの家で夕飯を食べさせてもらうことになった水帆。
ですが、花火大会の夜以来、輝月とはなんだか気まずく、意識するあまり家に行くことができなくなっていました。
「ずっとそばにいたいから、友達がいい」という藍の言葉も頭の中でぐるぐる渦巻いていて…。
そんな複雑な気持ちのまま、深の家で夕飯を食べることになった水帆。
夕飯の後、深の部屋で勉強を教えてもらううちに眠ってしまい、そのまま朝を迎えてしまいます。
自分のことを男だと意識していない水帆の無防備な様子に、少し腹立たしさを覚えた深は、「今から友だちやめよう」と言い放ちました。
そして、水帆へのあふれる想いを言いかけますが…。

水帆の母のお墓参りも済んで、水帆と幼なじみたち4人は夏の思い出として海に行くことに。
幼なじみたち4人がそれぞれの“秘密”を打ち明ける流れになりました。
すると、藍は「水帆に告白したことがある」と衝撃発言をして…。

漫画『どうせ、恋してしまうんだ。』（第4巻）のあらすじ

「中学のとき、水帆に告ったことがある」と告白した藍に輝月たち幼なじみは動揺を隠せません。

夏休みが終わり、周吾の兄・透吾が教育実習の先生として水帆の学校にやってきました。
透吾は水帆の初恋の相手。
イケメンでモテ男の透吾に輝月たち幼なじみは圧倒されっぱなしです。
そんななか、水帆は秋の新人まんが大賞に応募するため、徹夜をしながら描き上げた漫画の原稿を郵便局に出しに行きました。

無事に原稿を描き上げた水帆をねぎらうため、水帆をドライブに誘う透吾。
水帆に急接近する透吾に輝月たちは焦ります。
思いがけない最強のライバルの登場に、幼なじみたちの動揺が止まりません。
水帆への透吾のアプローチが心配な輝月たちは、弟の周吾をドライブに同行させることにしました。
「水帆と透吾が一緒にいても別にどうでもいい」と言っていた周吾でしたが、いざ当日になると…。

自分の代わりに周吾が買ってくれたキーホルダーを輝月にあげようとする水帆ですが、意識しすぎてしまいなかなか渡すことができません。
その一方で、周吾は音楽の白石先生から、「周吾には本当に好きな人が別にいる」と見抜かれます。
そして、これまで心の奥にしまっていた水帆への想いを改めて自覚する周吾。
勇気を出して素直になろうとする周吾ですが、水帆は…。

文化祭である青高祭が行われる秋。
みんなが楽しみにしていた青高祭ですが、残念なことに中止となってしまいます。

漫画『どうせ、恋してしまうんだ。』（第5巻）のあらすじ

2030年の夏。
病院に呼び出された深と別れた水帆は、大学を中退してレストランのオーナーシェフになった周吾の料理を食べていました。
水帆に誕生日おめでとうメールをくれた藍はロンドンに。
水帆も幼なじみたちも、みんなそれぞれ自分の道を歩んでいます。
今度みんながそろう日はいつになるのか懐かしむ水帆に、チョコレートのバースデーケーキをプレゼントする周吾。
水帆は、憧れや夢がすべてだったあの頃を思い出していました。

2020年の秋。
やむを得ず中止が決まった青高祭。
片づけをするなか、生徒会長の深は、漫画研究部の水帆から「本当はもっとみんなとの思い出を作りたかった」という本音を聞いてしまいます。
そんな水帆のために、深は一大決心。
いつもはクールで優等生な深ですが、水帆の発言が原動力となり大胆な行動を起こします。
その結果、青高祭は規模を縮小して実施されることになりました。
その後、副生徒会長の秋山さんから告白された深。

一方、輝月はいまだに水帆が自分だけを見てくれないことに焦りを感じ始めていました。
そして「オレってまだ片想い？」と水帆に尋ねる輝月。
戸惑いながら友だちとして接してくる水帆に、輝月は「今は片想いでもいい」と伝えます。

・

2030年の夏。
水帆に会った後、病院に呼び戻された深は、水帆に渡そうと思っていた花束を同僚の黒田にあげました。

2020年の秋。
もうすぐ教育実習を終えてまた実家から離れる透吾とのお別れ会も兼ねて、水帆と友だちの千夏、幼なじみたち4人、そして透吾の6人で送別キャンプをすることになりました。
水帆への気持ちを再確認した深ですが、たくさんあるはずのチャンスをものにできず、なかなか水帆と二人きりになれません。
そんな深に、「もっとずるくなれ」とあおる藍。

みんなで焚火を囲むなか、輝月は水帆に熱い視線を送る深を見て胸騒ぎを感じます。
そして輝月は、深がある物を持ち歩いていることを知って、自分と同じように水帆に想いを寄せていることに気づくのでした。
深との友情の絆は強いものの、水帆のことは誰にも渡したくないと思う輝月。

一方、深は今まで隠してきた水帆への熱い想いをもう隠しきれなくなっていました。
そして、もう自分の気持ちを抑えないと決意した深は、キャンプ場で二人きりになった水帆にキスをして…。

漫画『どうせ、恋してしまうんだ。』（第6巻）のあらすじ

教育実習が終わり、まもなく実家を後にする周吾の兄・透吾の送別会のため、山のキャンプ場に行った水帆たち。
水帆への想いをもう隠さないと決意した深は、水帆にキス。
そして、輝月に対してもう遠慮しないと決めた深は、輝月に恋のライバル宣言をし、水帆に猛アプローチし始めます。
深が自分のことを好きだとは思いもしなかった水帆は、今まで知らなかった深の一面を目の当たりにして戸惑いを隠せません。

そんななか、透吾へのプレゼントを買いに行くという口実で、放課後デートに水帆を誘い出した深。
輝月は2人のことが気になって部活に集中できません。
水帆と二人きりになった深は、輝月に遠慮することなく持ち前の「モテ男」らしさを存分に発揮。
そんな深に水帆はドキドキさせられっぱなしで…。

・

2030年。
水帆は漫画家になる夢は叶えられませんでしたが、かつて新人まんが大賞に応募したこともある「はるか編集部」で漫画の編集者になっていました。
担当している漫画家に、キラキラした青春があったかと聞かれた水帆は、「誰にも負けない青春」があったと答えます。

2020年、水帆をめぐって恋のライバルとなった輝月と深は、学校でも水帆に積極的にアプローチ。
恋の火花をバチバチと燃やします。
そんな2人からの猛アプローチに、恋愛偏差値が低い水帆は大混乱。

漫画家になることを夢見て、秋の新人まんが大賞に応募した水帆でしたが、今回もまた落選という結果に…。
落ち込む水帆を心配する幼なじみたち4人ですが、水帆は行方不明になってしまいます。
そんな水帆の居場所に心当たりがある藍。
「オレは知ってる」と言って水帆を探しに行きました。
中学時代に荒れていた藍と水帆の間には、2人で築いた秘密の場所があったのです。

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2030年7月。
水帆が編集者として担当していた連載作品は打ち切りになり、漫画家ともなかなか気持ちが通じ合わず悩む日々。
あの頃、夢に向かって頑張っていた時間はすべて無駄だったのかもしれない…と落ち込む水帆でしたが、そんなある日、ロンドンから藍が帰ってきたのです。
藍との久しぶりの再会に喜ぶ水帆ですが、その一方で輝月は水帆の前から姿を消していました。

漫画『どうせ、恋してしまうんだ。』（第7巻）のあらすじ

2030年、勤務先の病院で仮眠をとる深に水帆から電話がかかってきました。
深の病院にお弁当の差し入れを持ってきた水帆は、次の新連載は絶対にヒットさせると意気込みます。

水帆と幼なじみたちは、今年で60周年を迎える恋ヶ浜花火大会に行こうと約束。
ですが、約束できたのは深、藍、周吾の3人で、一番一緒に花火を見たかった輝月は、もう水帆のそばにいませんでした。

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2020年の冬。
水帆と幼なじみたち4人で過ごすクリスマス。
水帆と輝月はクリスマスパーティーのために街へ買い出しに出かけます。
水泳の成績が好調な輝月は、「次のシーズンでインターハイが再開したら絶対に出るから、そしたら…」と何かを言いかけますが、「応援に来て」とごまかしました。

買い出しが終わり、雪が降ってきた帰り道、輝月は再び自分の想いを水帆に告白します。
胸がいっぱいになってしまった水帆は、「幼なじみでなくなることが怖いの？」という輝月の問いかけに何も答えられません。
そしてとうとう輝月を怒らせてしまい…。

何度も自分の気持ちをまっすぐに伝えてくれる輝月に対して、自分も気持ちをごまかさずにきちんと向き合おうと決心した水帆。
雪がしんしんと降り積もる聖夜、水帆は輝月にキスをしてその想いに答えます。
ついに2人は付き合うことになったのです。
いきなり水帆から「彼氏宣言」をされた輝月は、喜びと興奮を隠せません。
水帆もまた、幼なじみから急に彼氏になった輝月との関係の変化が気恥ずかしくて仕方ない様子。

水帆と輝月の関係が進展したことを察した深は、翌日の放課後に水帆をスケートに誘います。
いつも通りクールな表情の深の本心が読めず、気まずさを感じてしまう水帆。
ですが、輝月と付き合うことになったことは深にちゃんと話さなければならないと思っていました。
水帆から輝月と付き合うことを打ち明けられた深は、水帆の恋を見守ることに決めます。

深と周吾が2人の恋を見守る一方で、藍は、今まで秘密にしてきた輝月への想いを初めてぶつけて…。

漫画『どうせ、恋してしまうんだ。』（第8巻）のあらすじ

みんなは女の子が好きなのに自分は違う…と、小学生の頃に初めて自覚した藍。
そしてそれは輝月に対する感情でした。
輝月のことが気になっていることを誰にも言えず思い悩む藍。
中学生になるとその感情はますます強くなり、藍は輝月を急激に意識し始めます。
今まで親友だと思っていた輝月を恋愛の対象としてしか見られなくなってしまったのです。
ですが、その輝月は水帆のことが好きらしく…。

誰にも言えない想いを抱えた中学生時代の藍は、気持ちを紛らわせるために夜の街をさまよい歩きます。
あるとき、ケガをしてしまった藍は、手当てをしてくれて一晩世話になった冬夜に悩みを打ち明けました。
すべてを肯定してくれた冬夜の言葉に気持ちが救われた藍。
改めて輝月への恋心を確信します。
一方、水帆をはじめ輝月たち幼なじみは必死に藍を探していました。

藍は水帆たちと距離を置き、冬夜が統率する不良グループと一緒に行動し始めます。
ですが、藍の心の中にあるのは恋ヶ浜ハイランドにいる幼なじみたち。
そんなある日、つるんでいた不良仲間から暴力を受けた藍は、久しぶりに地元へ戻ります。
そして、水帆に「オレとつきあって」とお願いしますが…。

輝月への想いを長年秘めてきた藍は、水帆と輝月が付き合うことになって初めて自分の気持ちを輝月にぶつけます。
そんな藍の気持ちに誠実に向き合い、真剣に受け止めた輝月は、今まで通り大切な友だちでいてほしいと伝えました。

2020年の冬。
水帆と輝月が付き合って初めてのクリスマスは、いつものように幼なじみたちみんなで集まることはありませんでした。
周吾はパーティーのために作っていたクリスマスケーキを一人で食べます。
水帆と輝月が恋人同士になったことで、幼なじみたち5人の関係性は明らかに変わりつつあったのです。

来年は受験も控えている水帆たち。
これで今までの友情は終わってしまい、みんなバラバラになってしまうのかもしれない…。
そんな寂しさを感じながらも、輝月と付き合う以上は受け止めなければならないと思う水帆。
そんななか、周吾の計らいで幼なじみ5人はそろって新年を迎えます。
それぞれが前を向き、自分の道を進むことを誓いました。 

・

2030年の夏。
水帆は恋ヶ浜花火大会で輝月と運命的な再会を果たします。
3年間も連絡をくれず水帆の前から姿を消していたにもかかわらず、いきなり現れて「会いにきた」と言う輝月。
自分勝手な輝月が許せない水帆は、「わたしたちはもう終わってる」とキツイ言葉で拒否してしまいました。
ですが、輝月にはツライ事情があったのです。
そして、水帆のそばにいてずっと見守ってきた深からもう一度アプローチを受ける水帆ですが…。

漫画『どうせ、恋してしまうんだ。』（第9巻）のあらすじ

2021年の冬。
とうとう輝月と付き合うことになり、輝月の「彼女」となった水帆ですが、慣れない立場に戸惑っていました。
しかも輝月は学校内で相変わらずの人気者。
そんな輝月が自分の「彼氏」だということに水帆はどうしても引け目を感じてしまいます。

そんななか、水泳の強化合宿に参加することになった輝月としばらく会えなくなる水帆。
自分の知らない場所でどんどん成長していく輝月に、自分ひとり置いて行かれたような気持ちになる水帆は、ますます自信をなくしていきます。

3年生の卒業式が近づき、輝月がいる水泳部でも斉藤先輩たち卒業生を祝うため、メッセージカードや花束の準備が進んでいました。
ですが、その卒業生たちは、未知の感染症の流行が拡大したせいでインターハイをはじめ大事な試合に出ることができなかった先輩たちです。
そんな先輩たちに本当に「おめでとう」と声をかけていいのかどうか、輝月たち後輩部員は悩みます。

水帆と輝月が付き合うようになってから、深は2人と距離を置いて過ごすようになっていました。
ですが、進路希望調査票に「漫画家」と書いてしまっている水帆を深は放っておけません。
一方、深の進路希望調査票にはすべて大学の医学部が記入されていました。

そんななか、輝月の17歳の誕生日が近づいていて…。

漫画『どうせ、恋してしまうんだ。』（第36話/最新話）のあらすじ※結末ネタバレなし

2020年の夏。
水帆は後輩に誘われて食事会に参加しますが、その席で長い間連絡を絶っていた輝月と再会。
それは花火大会で以来の再会でした。

水帆の誕生日を祝う席で、バースデーケーキを前に願い事をしながらロウソクの火を消そうとする水帆。
隣に座った輝月はロウソクに顔を近づけ、水帆の17歳の誕生日のときにそうしたようにロウソクの火を吹き消しました。
輝月はみんなの前で水帆の手をとり、外へ連れ出して…。

漫画『どうせ、恋してしまうんだ。』の感想・レビュー

幼なじみが4人いて、その全員が男の子で、しかもイケメンで…という、あり得ないほど羨ましい環境にいる主人公・水帆。
ですが、水帆はその状況を何とも思っていないんですよね。
自分が置かれているポジションがほかの女の子たちから見たら替わってほしいくらい素敵なものなのに、それに気づいていないのですから。
本当に純真無垢というか、ピュアで可愛らしくて、守ってあげたくなってしまう女の子、それが水帆です。

異性の幼なじみがいたら、もっと早いタイミングでお互いのことを異性だと意識し始めて、これまでの関係性が変わってしまったりするものですが、水帆と幼なじみたち4人の場合は違いました。
輝月や深は小学生の時点で水帆への想いに気が付いたわけですが、水帆が幼なじみたちを異性として意識するのがものすごく遅かったんですよね。
だからこそ、幼なじみの男の子たちとここまでの関係性を保ち続けられたのかもしれません。

水帆にとって幼なじみたちはそばにいて当たり前の存在で、ずっとその関係性が続いていくのだとばかり思っていた水帆。
ですが、恋愛対象として意識しだしてからは以前と同じようにはいきません。
17歳の夏から幼なじみたちとの関係性が目まぐるしく変化し始め、なかなか自分の気持ちが分からないまま冬になり…。
ようやく輝月と付き合うことになってホッとはしましたが、深ももうひと踏ん張り頑張ってほしいと応援してしまいます。

2025年1月からアニメ放送もスタートする予定の『どうせ、恋してしまうんだ。』。
どんな声でどんな動きでキャラクターたちに命が吹き込まれるのか、原作漫画ファンとしてはとても興味深く楽しみです。
原作漫画はまだ完結していないので、水帆や幼なじみたちの恋の行方を引き続き見守っていきたいと思います。

漫画『どうせ、恋してしまうんだ。』の作品情報まとめ

作品名	どうせ、恋してしまうんだ。
作者	満井春香
連載	『なかよし』（講談社）
巻数・話数	10巻・40話
完結	未完結
メディア化	2025年1月 – ：アニメ放送