この記事では、実写ドラマ化された漫画『東京サラダボウル-国際捜査事件簿-』の全巻/全話あらすじ&最終回を結末ネタバレなしでWikipediaより詳しく紹介。
物語の結末はどうなるのか、気になるストーリーの行方を見ていきたいと思います。
ある裏技を使えば『東京サラダボウル』が1巻分まで無料で読めるようになり、残りの4巻分も定価よりお得に読めるようになります。
『東京サラダボウル-国際捜査事件簿-』はどんな漫画?

『東京サラダボウル-国際捜査事件簿-』は、外国人が絡む犯罪や外国人が巻き込まれる事件を題材にした社会派漫画です。
人種のサラダボウルと化した東京で、緑色の髪が個性的な国際捜査警察官・鴻田麻里と、中国語に長けている警察通訳人・有木野了の2人がバディとなり、外国人が関わる犯罪や事件を捜査していきます。

『東京サラダボウル-国際捜査事件簿-』は、日本社会からこぼれ落ちそうなマイノリティに焦点を当てた警察漫画です。
電子書籍配信サービスebookjapanでは、『東京サラダボウル』全巻を最安値で読むことができます。
東京都の外国人居住者の割合、3.98%。パーセンテージではたったそれだけ。
でもそれだけの人が確かにここにいるーー。
さまざまな事情で日本にやってきて、犯罪に巻き込まれた、または犯罪を起こしてしまった外国人による事件と向き合う、警視庁 国際捜査係の鴻田麻里と警察通訳人の有木野了。
言葉がわからない国でいきなり逮捕されたらどうしたらいい…!? 自宅で子供が誘拐された…!?
日本でこんな事件が起きているなんて知らなかったーー2人の捜査の中で明らかになる、知られざる日本での国際犯罪の姿と、浮き彫りになる犯罪関係者たちの過酷な現実。
破天荒な女性警察官とゲイの警察通訳人の最強バディによる、これまでにない新たな警察漫画!!(出典:Amazon.co.jp)
漫画『東京サラダボウル-国際捜査事件簿-』の主な登場人物
- 鴻田 麻里(こうだ まり)
緑色の髪、ミドリ髪が印象的な東新宿署・国際捜査係の警察官。
明るく社交的な性格で、困っている人を見ると放っておけないタイプです。
日本社会で不安を抱えながら生活している外国人の力になりたいと考えている人情派で、自分の目で見たものしか信じないという信条があります。
通称“国際捜査のこぼれカス”担当。
好きな食べ物は、食べたことがないものです。
- 有木野 了(ありきの りょう)
警視庁・通訳センターの中国語通訳人。
日中英の3か国語ができます。
無表情で淡々と通訳を行い、通訳時は意思を持たず捜査に感情移入しません。
意訳は行わず、一言一句丁寧に訳すことを心がけています。
元警察官で、2年くらい前まで上麻布警察署で巡査をしていました。
警察官時代に起きた出来事により何かトラウマを抱えているようです。
鴻田麻里からは「アリキーノ」と呼ばれています。
漫画『東京サラダボウル-国際捜査事件簿-』の全巻/全話あらすじ※結末ネタバレなし
電子書籍配信サービスebookjapanでは、『東京サラダボウル』全巻を最安値で読むことができます。
漫画『東京サラダボウル-国際捜査事件簿-』(第1話)のあらすじ
警視庁に設置されている『通訳センター』には、約60人の警察通訳人が在籍しています。
中国語の通訳人をしている有木野了がオープンテラスで昼ご飯を食べようとしたところ、緑色の髪をした女性がサソリ弁当を食べようとしていました。
このミドリ髪の女性が後に有木野とバディ関係になる国際捜査警察官の鴻田麻里です。
そこへ中国語で電話をする一人の女性がやってきます。
必死で誰かを探している様子。
それに気づいた鴻田は英語で話しかけますが、女性は中国人のようで中国語しか話せません。
鴻田は携帯翻訳機を会社に忘れてしまっていたため、通訳センターに電話をしようとしますがスマホも見当たらず、そこで声をかけたのが有木野でした。
貸してもらったスマホの画面には、中国語でやり取りをしている最中のメール画面が。
鴻田は有木野に中国人女性の通訳を求めますが、有木野は関わりたくありません。
結局、鴻田の頼みを聞いて通訳をすることになった有木野。
中国人女性のイングリッシュネームはジェニーで、SNSで知り合った友達のキャンディが行方不明になってしまったと言うのです。
訳語の分かりやすさもスピードも申し分ないとして、有木野に自分の名刺を渡しながら警察通訳人への勧誘を始める鴻田。
ですが、有木野はすでに通訳センターで働いている身内でした。
有木野のほうも、ミドリ髪の女性が国際捜査警察官であることに驚きます。
キャンディを本気で探そうとする鴻田に、「日本で姿をくらます外国人は珍しくない」として深入りしない姿勢を見せる有木野。
仕事が終わり、鴻田から晩ご飯に誘われた有木野は、防犯カメラに映っていたというキャンディと男の映像を見せられます。
もけモンセンターで買い物をした後、男と一緒にタクシーに乗ったところまでがキャンディの足取りで分かっているすべてです。
鴻田は有木野に意見を求めます。
- 可能性①「恋のランデブー」説
- 可能性②「緊急事態」説
- 可能性③「自発的失踪」説
キャンディがもう死んでいる可能性もあると話す有木野の言葉に、鴻田は一気に落ち込みます。
「厳しい結果を直視できないなら刑事はやめたほうがいい」と言う有木野。
実は有木野は元警察官で、2年くらい前まで巡査として警察署で働いていたのです。
鴻田は、通称“国際捜査のこぼれカス”担当。
マイノリティと呼ばれる人たちでも数で言えば相当な人数になります。
そういう人たちのために「裏側に何かがあるとしても自分でひっくり返して見てみるまでは予断を持ちたくない」と話す鴻田。
警察官という仕事に希望を持っている鴻田に対して、警察官を辞めた有木野は「儚い期待は持てない」と話します。
「通訳は刑事と違って右から左へ言葉を伝えるだけ。
そこに自分の意思はいらない」と言う有木野。
そんな有木野に鴻田は「通訳にだって意思も自分の言葉もある」と言います。
そして有木野を通訳としてキャンディ捜しに連れて行くのでした。
電子書籍配信サービスebookjapanでは、『東京サラダボウル』全巻を最安値で読むことができます。
漫画『東京サラダボウル-国際捜査事件簿-』(第2話)のあらすじ
東新宿署管内で誘拐事件発生との連絡が入ります。
誘拐されたのは生後1歳の男児、原嶋俊くん。
つかまり立ちができる程度でほとんど歩けず、行方不明当時はリビングのベビーサークルにいました。
母親がお風呂掃除から戻ると、リビングの掃き出し窓が開けられていて俊くんがいなくなっていたのです。
室内には侵入者とみられる靴の足跡があったことから、住宅に侵入した何者かによる乳児略取事件とみて捜査が開始されました。
俊くんは日本人の父親と中国人の母親との3人暮らし。
母親が中国からの帰化者だったため、通訳センターに緊急派遣要請があり、有木野に電話が来ました。
有木野は、中国語通訳人として幼児誘拐事件の捜査に協力することになります。
「どうしてこの国で子どもが誘拐されるのか。安全だと思っていたのに」と尋ねる母親。
誘拐犯の目的には、世界的に問題となっている“人身売買”や“臓器売買”が絡んでいたのです。
一方、ベトナム人の万引き集団を捜査する鴻田は、万引き犯を捕まえるための潜入捜査でドラッグストアの店員に扮していました。
そこで赤ちゃん用のおむつやベビーフードなどを買いに来た中国人男性と知り合います。
有木野が関わる幼児誘拐事件とは別の事件を捜査中の鴻田でしたが、いつの間にか幼児誘拐事件の解決に向かって事態が進展していくのです。
電子書籍配信サービスebookjapanでは、『東京サラダボウル』全巻を最安値で読むことができます。
漫画『東京サラダボウル-国際捜査事件簿-』(第3話)のあらすじ
中国人の夫婦が夫婦喧嘩をマンションの隣人に通報され、任意聴取を受けることに。
有木野は中国語通訳人として取調べに入ります。
一言一句、言葉を丁寧に通訳するスタイルが有木野のやり方です。
有木野は供述の内容に違和感を覚えますが、その理由が分からずにいました。
一方、有木野が警察官を辞めた事情を聞かされた鴻田。
2年くらい前、上麻布署内の不祥事が週刊誌に掲載されたことがあり、内部情報を記者に漏らしたのが有木野だというのです。
その記事のせいで死人が出て、責任をとるために有木野は警察官を辞めたという噂が立っていました。
その件以来、有木野の周囲の警察官は彼を警戒し、距離を置くようになっていったといいます。
中国人夫婦の夫婦喧嘩の件で、有木野は供述内容の違和感に頭を悩ませていました。
その後、鴻田に呼び出されて中国人留学生のジェニーとパブで飲みながら雑談する有木野。
会話の流れで例の中国人夫婦の供述内容を誤訳していたことに気づきます。
東新宿警察署では、幼児誘拐事件がらみで取調べしていたフィリピン人ホステス・アリサの話から、ある大きな事件が明らかになりつつありました。
不法滞在者を狙った事件の首謀者は通称『ボランティア』と呼ばれていて日本人だといいます。
その頃、有木野は知り合いのバーテンダー・王の店で飲んでおり、そこに現れたシウという男からアプローチを受けていました。
電子書籍配信サービスebookjapanでは、『東京サラダボウル』全巻を最安値で読むことができます。
漫画『東京サラダボウル-国際捜査事件簿-』(第4話)のあらすじ
盗難車部品の密輸事件でガサ入れに同行していた有木野。
有木野が通訳人と捜査官の間に一線を引きすぎていることに、同僚のパキスタン語通訳人・清宮は不満を感じていて、鴻田に愚痴を漏らします。
一方、鴻田はパキスタン人による電動自転車バッテリー窃盗事件を捜査中で、被疑者が犯行に至った事情を知ろうと一人行動をとっていました。
相手が元暴力団員と知らずに聞き込みに向かった鴻田は、危ない目に遭ってしまいます。
そこへ助けに飛び込んで来たのが有木野です。
事件が解決して一息つきながら、有木野は過去にいろいろあったことがきっかけで警察官を辞めたことを鴻田に告白します。
警察のなかでの自分の立場は決して良くないため、そのことで自分と親しくする鴻田にマイナス評価がついてほしくないと、あえて鴻田を突き放すような態度をとっていたのです。
鴻田はそんな有木野を愛しく感じて抱きつくのでした。
電子書籍配信サービスebookjapanでは、『東京サラダボウル』全巻を最安値で読むことができます。
漫画『東京サラダボウル-国際捜査事件簿-』(第5話)のあらすじ
鴻田と有木野は、外国人が絡む事件と向き合い捜査をするうちに良きバディ関係になりつつありました。
そんなとき、介護施設のベトナム人技能実習生・ティエンが入居者のタブレットを盗んだ容疑で東新宿署に連行されます。
現場の状況から、現行犯扱いを受けるティエン。
ですが、鴻田はティエンの身体に殴る蹴るの暴行を受けた形跡を見つけます。
盗難事件が起きた介護施設で聞き込み捜査を行う鴻田。
施設内でのティエンの評判は良く、物を盗むような人ではないという話も。
そう話すのは、ティエンが言う「職場でできた友達」の早川進で、ティエンに言葉や仕事を教えていました。
一方で、同僚の別島はティエンに厳しく接していました。
外国人技能実習には日本人労働者を守る労働基準法が適用されず、その結果、過酷な労働や時間外労働、セクハラ・パワハラなどがはびこっています。
それに加えて外国人に対する偏見も根強く存在しているのです。
盗難容疑で連行されたティエンは本当に盗みを働いたのでしょうか?
鴻田の人情味あふれる捜査で事件は解決に向かうのでした。
電子書籍配信サービスebookjapanでは、『東京サラダボウル』全巻を最安値で読むことができます。
漫画『東京サラダボウル-国際捜査事件簿-』(第6話)のあらすじ
警察の寮を出て一人暮らしを始めた鴻田。
幼児誘拐事件の首謀者『ボランティア』について現時点で唯一手がかりとなる人物・林モンチに接触し、聞き込み捜査を試みていますがなかなか進みません。
そんなとき、鴻田の相棒として東新宿署国際捜査係に着任したのが警部補の阿川博也です。
中国語が堪能で経験豊富なベテラン。
以前は上麻布署の国際捜査係にいたといいます。
これまでいくら注意されても単独行動ばかりとっていた鴻田ですが、阿川と共に行動するようになります。
あるとき鴻田は、中国語通訳として阿川に取調べに入ってもらおうと係長に許可を求めますが、なぜか許可されませんでした。
『ボランティア』についてモンチに聞き込みを行うため、鴻田は有木野に通訳を手伝ってくれないか声をかけますが、都合が悪いと断られます。
そこで、有木野が手伝ってくれないなら阿川に頼むと言う鴻田。
有木野は阿川の名前を聞いて大きく動揺します。
阿川は、有木野が内部情報を漏洩したとされている上麻布署内で起きた不祥事に深く関係していた人物だったのです。
『ボランティア』の件で、今のところ把握している内容を阿川に話す鴻田。
ですが、そもそも日本に住むことが許されていない不法滞在者が被害者となっている事件のため、本庁はなかなか本腰を上げないだろうと阿川は言います。
そんなときにモンチから鴻田に電話が。
上麻布署の織田になら話すというのです。
鴻田の言葉に「織田」という名前を聞いた阿川は、織田はかつての相棒で3年前に死んだことを伝えます。
織田について調べ始める鴻田。
上麻布署の不祥事が記事になった後、自殺していた警察官が織田覚だと知ります。
電子書籍配信サービスebookjapanでは、『東京サラダボウル』全巻を最安値で読むことができます。
漫画『東京サラダボウル-国際捜査事件簿-』(第7話)のあらすじ
鴻田が何度も接触を試みていた林モンチが殺害されました。
『ボランティア』の件で接触したことで口封じのため殺されたと考える鴻田。
ですが、本庁の捜査は当てにできず、相棒の阿川を信用していいのかどうかも分かりません。
それから、織田について過去の事件を掘り返そうとすれば有木野が苦しむことになります。
鴻田はかつてのように、また単独で動き始めるのでした。
そして物語は5年前にさかのぼります。
警察庁警察学校を卒業し、同期の織田と代々木西警察署に配属された有木野。
代々木西交番で起きた通り魔事件をきっかけに、有木野と織田はお互いの気持ちを確かめ合います。
それから1年経った4年前、同じ上麻布署に異動となった2人は秘密の関係を続けていました。
そんななか、織田が相棒を組む阿川に対してある疑惑が浮上したのです。
阿川が起こした不祥事の件で織田がとった行動を責める有木野。
それに対して織田は、「『世界』をつないでくれる誰かに出会えたら、その手をふりほどかないで」と言い残します。
今の有木野にとって、その“誰か”は鴻田でした。
雨の中、偶然出会った鴻田に、有木野は織田との関係について話し始めます。
電子書籍配信サービスebookjapanでは、『東京サラダボウル』全巻を最安値で読むことができます。
漫画『東京サラダボウル-国際捜査事件簿-』(第8話/最終回)のあらすじ※結末ネタバレなし
鴻田の部屋で、織田との関係や死の真相について話し始める有木野。
そして、有木野がどうして警察官を辞めて警察通訳人になったのか、その理由が明かされます。
阿川と織田の過去の記録について洗っていた鴻田。
2人が最後に取調べをした相手は林モンチでした。
有木野は、そのときの取調べ映像をまだ見ていないと言います。
織田がその映像を監察に提出せずにまだ持っていると考えた2人は、織田の姉の家へ向かうことに。
有木野が運転するバイクの後ろに乗る鴻田。
本庁に引き抜きの話があることを伝える鴻田に、有木野はこう言うのでした。
「少なくともおれが知る限り、あんたは最高の警察官だ」と。
電子書籍配信サービスebookjapanでは、『東京サラダボウル』全巻を最安値で読むことができます。
漫画『東京サラダボウル-国際捜査事件簿-』の感想・レビュー
『東京サラダボウル-国際捜査事件簿-』はただの刑事ものではなく、限りなくヒューマンドラマに近い警察ドラマが描かれている漫画でした。
ダブル主人公である鴻田と有木野の2人が、犯罪に巻き込まれた外国人たちと向き合いながら互いに絆を深めていくバディものです。
警察官と比較するとあまり目立たない“警察通訳人”という職業にスポットライトを当て、外国人が関わるさまざまな事件が取り上げられています。
わたしのように平和ボケしている人間には衝撃的に感じる事件もありましたが、こういう事件が起こっているのが今の日本だということです。
この作品の面白いところは、事件の解決だけにとどまらず、警察内部の不祥事、隠蔽、裏切りなどの闇が並行して描かれていること。
元警察官だった有木野がどうして警察通訳人となったのか、有木野の過去に一体何があったのか、その謎に迫っていく物語でもあります。
有木野の陰のあるキャラクターも、鴻田の明るくて前向きで人情に厚いキャラクターも魅力的。
感動もできるし、おすすめの漫画です。
漫画『東京サラダボウル-国際捜査事件簿-』の作品情報まとめ
作品名 | 東京サラダボウル-国際捜査事件簿- |
作者 | 黒丸 |
連載 | 『パルシィ』(講談社) |
巻数・話数 | 5巻・8話 |
完結 | 完結 |
メディア化 | 2025年1月 – :NHK総合で実写ドラマ放送 |