5〜6か月頃から始まる赤ちゃんの離乳食。まずは10倍がゆからスタートする人が多いと思いますが、おかゆに慣れてくると「ほかの炭水化物にもチャレンジしてみよう!」という流れになりますよね。その流れで真っ先に思い浮かぶのがパンかもしれませんが、小麦粉を主原料とするパンはアレルギーが気になるところ。しかも、米と水だけでできるおかゆと違って、パンには食塩・バターなどの塩分や砂糖、イーストなどいろいろな添加物が含まれているため、そのあたりの影響も心配です。ですが、アレルギーがない限りパンは主食として食べさせたい食べ物。塩分や砂糖、添加物を極力使わないパンをホームベーカリーで作る方法もありますが、ただでさえ忙しい育児中、そんなことは正直やっていられないというのが本音だと思います。
そこで活用するのが市販のパンになりますが、さまざまなメーカーからいろいろなパンが販売されているのでどれを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。たくさんある市販のパンのなかでも、「余計なものは入れない」というフレーズで有名な『Pasco(パスコ)超熟』が離乳食におすすめらしいという話を耳にしたので、今回はその話が本当なのかどうか、気になる塩分や砂糖、添加物について調べてみることにしました。離乳食におすすめの市販のパンはどれなのか、一緒に探っていきましょう!
目次
赤ちゃんの離乳食に使う市販のパンで気をつけたいのは?
塩分や砂糖、添加物は、赤ちゃんの離乳食でなくても控えたいものですが、市販のパンに使用されている原材料の中でとくに気をつけたいのがイーストフードと乳化剤です。まずはこれらが一体どのようなものなのかについて簡単に見ていきましょう。
離乳食のパンで気をつけたいもの①イーストフード
市販のパンの原材料によく表示されているイーストフード。よく目にするものですが、添加物であるということ以外あまりよく知らなかったので調べてみると驚きの事実が判明しました。イーストフードとは添加物の総称で、18種類ある添加物のうち2種類以上含まれているものに表示されているとのこと。つまり、含まれている添加物が2種類でも18種類でも、原材料には同じく「イーストフード」と表示されるということです。
イーストフードはパンを膨らませてボリュームを出してくれたり、風味や持ちを良くしてくれたりするもので、マグネシウムやカリウムなどのミネラルも含まれますが、中には多量に摂取すると体に良くないものも含まれています。「イーストフード」という表示だけでは、18種類ある添加物のうち、何がどの程度含まれているか分からないため、赤ちゃんが食べる離乳食のパンとして使うのは不安がありますよね。
離乳食のパンで気をつけたいもの②乳化剤
イーストフードと同じく、何がどの程度含まれているか分からないために心配なのが乳化剤です。乳化剤はその呼び方からも想像できるように、小麦粉のグルテンに働きかけてパンの食感を柔らかくしたり、油脂を混ざりやすくしてパンのパサつきを抑えたりする役割があります。
乳化剤には合成のものと天然由来のものがありますが、天然由来のものだからと言って必ずしも安全とは言えません。例えば、レシチンは天然の大豆由来だとしても、その大豆が遺伝子組み換え大豆であれば安全とは言えないからです。乳化剤もイーストフード同様、正体がよく分からないので赤ちゃんの離乳食に使うパンに含まれていると心配ですね。
赤ちゃんの離乳食におすすめな市販のパンの選び方
以上のことから、赤ちゃんが食べる離乳食のパンには、イーストフードや乳化剤が使われていないものがおすすめです。そのほか、塩分や砂糖も気になるところ。そこで、赤ちゃんの離乳食におすすめな市販のパンの選び方をまとめてみたので、市販のパンを購入するときにパッケージに記載されている原材料をチェックしてみてくださいね!
市販のパンを選ぶ判断基準
市販のパンで上記すべての判断基準を満たしている商品は少ない(というかわたしには見つけられなかった)ですが、赤ちゃんの離乳食にはできる限りこれらをクリアしている商品を選ぶようにしたいですね。
『Pasco(パスコ)超熟』には本当に余計なものが入っていないの?
市販のパンの原材料について上記の予備知識を踏まえたうえで、いざ離乳食のパンを選ぼうとしたとき、候補に挙がってくるのが『Pasco(パスコ)超熟』ではないでしょうか。「余計なものは入れない」というフレーズのCMでもおなじみのパンで、市販のパンのなかでもシンプルな原材料とシンプルな製法が特徴のパンです。ネットでも赤ちゃんが食べる離乳食のパンとしておすすめされていることが多い『Pasco(パスコ)超熟』ですが、余計なものが入っていないというのは本当なのでしょうか?
『Pasco(パスコ)超熟』の原材料を見てみると、至ってシンプルだということが分かります。
『Pasco(パスコ)超熟』の原材料
『Pasco(パスコ)超熟』にはイーストフードや乳化剤が使用されていないものの、原材料に一部気になる箇所がありました。その気になる原材料とは「バター入りマーガリン」。以前、「加工油脂であるマーガリンにはトランス脂肪酸が多く含まれているので、体に良くない」という話を耳にしていたからです。
トランス脂肪酸は悪玉コレステロールを増やして動脈硬化を進行させたり、狭心症や心筋梗塞などの心臓病のリスクを高めたりすることで知られています。このこと自体は事実ですが、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸について調べてみると誤解している部分があることが分かりました。「加工油脂であるマーガリンにはトランス脂肪酸が多く含まれている」というのは過去の話で、加工技術が改良された現在では、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸の量はかなり少なくなっているとのこと。何なら、今ではバターよりもマーガリンのほうがトランス脂肪酸が少ないとまで言われているのです。
ちなみに『Pasco(パスコ)超熟』の成分表示は以下になります。
以上のことから、『Pasco(パスコ)超熟』は市販のパンとしてはかなりシンプルな原材料になっていることが分かりますよね。余計なものが入っていないというのは大げさでも嘘でもないようです。
赤ちゃんの離乳食におすすめの市販のパンはどれ?
赤ちゃんの離乳食におすすめの市販のパンはどれかと言うと、まずひとつめは『Pasco(パスコ)超熟』ということでいいでしょう。ですが、この『Pasco(パスコ)超熟』、あえて厳しいことを言うと、国産の小麦粉が3%ほどしか使用されていません。つまり、外国産の小麦粉が97%というわけです。
正直、わたしは外国産の小麦粉であってもそんなに気になりませんが、「どうしても国産がいい!」とこだわる人におすすめなのが『Pasco(パスコ)超熟 国産小麦』。国産の小麦粉を100%使用し、バターも国産にこだわっているパンです。
『Pasco(パスコ)超熟 国産小麦』
『Pasco(パスコ)超熟 国産小麦』の原材料
小麦粉が国産か外国産かというほかに、『Pasco(パスコ)超熟 国産小麦』が『Pasco(パスコ)超熟』と違うのは、マーガリンではなくバターが使用されているということ。より原材料にこだわっているパンで、赤ちゃんの離乳食に使う市販のパンとしては一番安心だと言えるでしょう。『Pasco(パスコ)超熟』の倍近い値段なのが難点ですが、より大きな安心安全が買えると思えばいいかもしれません。
『フジパン 本仕込』
『フジパン 本仕込』の原材料
「♪朝はパン パン パ パン〜」のCMでおなじみの『フジパン 本仕込』も赤ちゃんの離乳食におすすめの市販のパンです。イーストフードや乳化剤が使用されておらず、砂糖や食塩、バターはすべて国産。マーガリンやショートニングが気になるところですが、成分表示にはトランス脂肪酸0と明記されているので安心です。
市販のパンでも赤ちゃんの離乳食におすすめな商品があった!
赤ちゃんが食べる離乳食のパンについて、市販のパンのなかではどれがおすすめかを見てきました。『Pasco(パスコ)超熟 国産小麦』は販売しているお店が限られているようですが、『Pasco(パスコ)超熟』や『フジパン 本仕込』ならほとんどのスーパーに置いてあるので手に入れやすいですね。あまり神経質になりすぎずに離乳食作りを頑張っていきましょうね!
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