
突然ですが、妊娠して出産するという一連の流れは本当に奇跡としか言いようがありません。わたしもこれまで3回の妊娠・出産を経験していますが、そのどれもが奇跡的な出来事で、このブログだけですべてを語ることはできません。3回の妊娠・出産の間にも自分で分かるような化学流産を何回か経験していますし、妊娠検査薬もフライングで何本無駄にしたか分からないほどです。フライングで妊娠検査薬を使ったために、知らずに済んでいたはずの化学流産を知ることになったのは思わぬ誤算でした。
そこでこの記事では、過去のわたしのように化学流産を繰り返している人のために、妊活のモチベーションを上げる体験談をお話ししたいと思います。化学流産は妊娠できるという証拠なので、深く落ち込んだり考えすぎたりしないためにもぜひ参考にしてみてくださいね。
まずは化学流産についての基礎知識から
化学流産という言葉には「流産」というショッキングなワードが含まれているので、何かとんでもなく大変なことが起きるのではないかと思っている人もいるかもしれませんが、実際は違います。2回連続して化学流産を繰り返した後、第3子の妊娠が判明したわたしの体験談をお話しする前に、化学流産とは一体どのような状態のものをいうのか簡単にまとめておきますね。
化学流産とはどんなもの?
化学流産とは流産の種類のひとつで、妊娠検査薬で陽性反応が出たにもかかわらず、その後、超初期段階に流産してしまった状態をいいます。化学流産は妊娠4〜6週目あたりに起きやすいので、生理と区別がつかないことがほとんどです。自覚症状がなく、いつもの生理と同じくらいの時期かそれより少し遅い時期に出血があるだけなので、通常は生理が来たものとして処理されることが多いのだとか。
化学流産は生理と区別がつかないのに…?
ですが、ここでひとつ疑問が生まれます。化学流産は症状的にも時期的にも生理と区別がつかないはずなのに、その出血が生理ではなく化学流産だったと分かってしまうのはどうしてなのか、という疑問です。今は薬局だけでなくドラッグストアでも早期妊娠検査薬が購入できる時代。早期妊娠検査薬を使ったり、通常の妊娠検査薬でもフライングで使ったりしてしまうと、化学流産になってしまう運命の妊娠でもホルモンを感知して陽性反応が出てしまう場合があるのです。
化学流産は原因不明なので自分を責めないで
この化学流産、どうして起こってしまうのかその原因がはっきり分かっていません。一般的に妊娠初期に起こる流産は受精卵の染色体異常だといわれていて、起こるべくして起こるもの、つまり防ぎようがないものだといわれています。なので、自分が何かしたから…とか、反対に自分が何かしなかったから…とかは全く関係ありません。化学流産になってしまったとしても、自分を責める必要は全然ないのです。
わたしの化学流産体験談
さて、化学流産についての基本的な知識を踏まえたうえで、わたしが第3子を妊娠する前に連続して経験した化学流産の体験談をお話しします。
1回目の化学流産では基礎体温がなかなか下がらず
いつもなら高温期が14日続いた後、基礎体温が一段階下がり、その翌日か翌々日には完全に低温期に突入。そして生理1日目になります。ですが、第3子の妊活中、初めて起こった化学流産のときは、高温期15日目、高温期16日目、高温期17日目と続き、生理予定日になっても基礎体温が下がりませんでした。高温期13日目あたりから普段の生理前にはない乳首痛が始まり、高温期15日目には我慢できないほどの激痛に。高温期16日目には茶おりがあり、このまま生理が始まるかもと思いきや始まらず、その後のおりものシートは真っ白。そのまま高温期17日目を迎えます。「これはもしや…!?」と思ったわたしは、高温期17日目の朝にどうしても待ちきれず妊娠検査薬(ドゥーテスト)を使ってしまいました。その結果、ごく薄い陽性反応が出たのです!
妊娠を心待ちにしてくれていた夫にすぐさま報告し(後から思えばこの時点で報告するのはまだ早かった…)、一気に幸せムードに。ですが、高温期17日目の午後になってから生理痛のような痛みがあり、それから少ししてドロッと何かが出た感覚がありました。すぐにトイレに行ってみると、当てていたナプキンに鮮血が…。見た瞬間、頭の中が真っ白になりました。というわけで、妊娠の喜びも束の間、あっけなくリセットとなったのです。
リセット時の出血は、いつもの生理の始まりと違い、いきなり大量でびっくりしたのを覚えています。まるで2日目の生理が突然来た感じです。日中でも夜用のナプキンが全面真っ赤になってずっしり重くなりました。生理が始まる前にガクンと下がる基礎体温も、いつもの低温期より高い数値で、低温期1日目、低温期2日目になっても横ばいでした。化学流産だったせいか、基礎体温の下がり方が鈍いように感じます。
さて、このときの化学流産の経緯をまとめると…
高温期15日目 | 基礎体温36.79℃ | 我慢できないほどの乳首痛 |
高温期16日目 | 基礎体温36.88℃ | 茶おり(1回のみ) |
高温期17日目(生理1日目) | 基礎体温36.81℃ | 妊娠検査薬(ドゥーテスト)でごく薄い陽性反応→生理2日目くらいの大量出血 |
低温期1日目(生理2日目) | 基礎体温36.44℃ | 生理痛のような痛みはなし |
低温期2日目(生理3日目) | 基礎体温36.46℃ | 基礎体温の下がり方が鈍い |
【画像あり】2回目の化学流産では血の塊が混じったようなおりもの?出血?
生理としてリセット後、引き続き妊活にチャレンジ。その結果、前回の化学流産のときと同じような乳首痛や茶おりの症状があり、早期妊娠検査薬で陽性反応がありました。また期待が高まりましたが、前回の化学流産のことがあったので、今度も高温期17日目で出血してリセットしました。おりものシートには血の塊が混じったようなおりもの?出血?があり、ショッピングスーパー内のトイレでしたが記録に残しておこうと写真撮影。その画像があるので、参考までにお見せしたいと思います。
※化学流産時、血の塊が混じったようなおりもの?出血?があったときのナプキン(おりものシート)の画像ですが、こちらの画像はそのままネットで公開してもいいものかどうか分からなかったので、モザイク加工を施して掲載することにしました。リアルな出血画像なので、不快に感じたり気持ち悪くなったりする方もいるかもしれません。その点、あらかじめお断りをしておきますので、閲覧する場合は注意してご覧くださいね!
【閲覧注意】化学流産時の画像が出ます!
▼
【閲覧注意】化学流産時の画像が出ます!
▼
【閲覧注意】化学流産時の画像が出ます!
▼
画像にモザイク加工を施しているため、ちょっと分かりにくくなってしまいましたが、出血の一部に色が濃くなっているところがあるのが分かるでしょうか?その部分が血の塊になっているところになります。大きさは約1cm程度。この血の塊が一体何なのか、わたしには全く分かりません。何かの病気だったら困るので、婦人科にかかることがあったらこの画像が参考になるかもしれないと思って撮影しました。
化学流産の前、妊娠検査薬は陽性だった?濃さは?
化学流産の前、妊娠検査薬は陽性反応を示しました。1回目の化学流産のときは、生理予定日1週間後から使用できる一般的なタイプの妊娠検査薬(ドゥーテスト)を高温期17日目に使って、ごく薄い陽性反応。2回目の化学流産のときは、生理予定日当日から使用できる早期妊娠検査薬を高温期15日目に使って終了線と同じくらいの濃さの陽性反応が出ました。
化学流産時、腹痛などの痛みやつわりなどの症状はあった?
1回目の化学流産のときも2回目の化学流産のときも、腹痛などの痛みや下腹部の違和感はありませんでした。つわりなど妊娠初期に見られる症状も全くなかったです。
化学流産時、基礎体温は?
1回目の化学流産のときの基礎体温は、生理予定日の3日後まで高温期が続き、出血が起こった翌日から低温期に移りました。低温期に入ってもいつもの生理のときのように基礎体温がガクンと下がらず、低温期にしては高めの基礎体温が続いていました。
化学流産の後、生理はいつ来た?生理痛は?
化学流産と思われる出血=生理として考えるのなら、1回目の化学流産のときも2回目の化学流産のときも生理は高温期17日目に来ています。生理痛は普段からあまりないほうで、化学流産のときも生理痛はなかったです。
2回連続の化学流産後、妊娠が判明!
化学流産を何回か繰り返していると、本当に妊娠できるのか不安になってきます。化学流産は原因不明のもので自分のせいではないということをよく理解しているつもりでも、さすがに2回連続して繰り返すと何か問題があるのではないかと気になってくるんですよね。ですが、わたしは化学流産が起こったということは着床できたか着床しかかったということだと前向きに捉えるようにして、引き続き妊活に取り組んだのです。
1回目、2回目と連続して化学流産した後、今度は海外から輸入した排卵検査薬を使って、排卵日2日前と排卵日当日にしっかりタイミングを取りました。翌月は普通に生理が来てリセットになりましたが、その次の月に第3子の妊娠が判明しました。
化学流産後は妊娠しやすい!?
化学流産を2回繰り返した後、化学流産のことをもっと知りたいと思ってネットで調べていると、嘘か本当か「化学流産後は妊娠しやすい」という情報を見つけました。それで、「化学流産後すぐに妊娠した人はどれくらいいるのだろう?」と徹底的に調査していく過程で、「化学流産後は妊娠しやすい」と言われる理由や根拠が分かったのです。
この件については、「わたしの化学流産体験談」という主題から少し外れてしまうのでここで詳しくお話しするのは省きますね。興味がある人は以下の記事をご覧ください。
関連記事
化学流産後の妊活、性行為はいつから?
化学流産は、妊娠検査薬のフライング検査や早期妊娠検査薬を使用することでたまたま知ってしまうことになる超初期段階の流産です。妊娠検査薬を適正な時期に使用してさえいれば、少し遅れた生理として扱われることが普通なので、化学流産後の妊活、つまり性行為もいつもの生理後と同じように再開して大丈夫。そもそも流産したとも考えなくていいくらいのものだと思います。
わたしの場合は39歳という高齢での妊活だったため、毎月の排卵はとても貴重なものでした。「ひと月たりとも妊娠のチャンスを逃したくない!」という思いで妊活をしていたので、2回連続の化学流産の後も生理が終われば妊活をスタートしていましたね。
化学流産は妊娠できるという証拠!
フライングで妊娠検査薬を使ったり、待ちきれずに早期妊娠検査薬を使ったりしてしまうことで、わたしのように化学流産したことを知ってしまう場合があります。それで一喜一憂してしまう妊活中の人は結構多いのではないでしょうか。出血が起こってしまうとショックですが、妊娠検査薬で陽性反応が出たということは妊娠できる可能性があるということ。今はまだそのタイミングではなかったということだと思います。
2回連続で化学流産を繰り返したわたしも、その翌々月には妊娠できたので、可能性を信じて赤ちゃんが来るのを気長に待ってみてほしいです。この記事が少しでも妊活中のあなたのお役に立てますよう願っています。
コメントはこちら