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妊活中のお酒は女性だけでなく男性もやめるべき?適量だったら問題なし?妊娠力に影響は?

妊活中のお酒は女性だけでなく男性もやめるべき?適量だったら問題なし?妊娠力に影響は?

妊娠が分かった後はもちろんですが、妊娠する前の妊活中からお酒をやめるべきだということは今では常識となっています。ですが、このことは妊活中の男性には関係なく、妊娠する女性にしか関係ないことだと思っている人も多いのではないでしょうか?

妊活中に気をつけなければならないことはたくさんありますが、そのほとんどが女性に対する注意事項です。男性は全く無関心とは言わないまでも、女性ほど体のことを気にしていない人が大部分でしょう。実際、妊活中であっても気にせずお酒を飲んでいる男性はたくさんいます。男性は妊活中であってもお酒をやめなくて良いのでしょうか?

この記事では、妊活中のお酒が男性にもたらす影響を徹底調査!男性がお酒を飲むことで妊娠力に与える影響を紹介します。

妊活中のお酒は女性だけでなく男性もやめるべき?

当然ですが、妊娠には女性の卵子と男性の精子が必要です。妊活には男女2人の協力が必要になるため、妊活中のお酒は女性だけでなく男性もやめるべきだと考える人も多いでしょう。

ですが、現時点では「適量の飲酒は悪い影響だけでなく、良い影響を及ぼす可能性もある」と相反する表現をされているようです。これは一体どういうことなのでしょうか?

お酒が男性の妊娠力にもたらす影響

妊活中の男性がお酒を飲むことによって妊娠力にどのような影響が出てくるのでしょうか?男性の妊娠力にお酒がもたらす影響を、精液量、精子濃度、総精子量の3つに分けてご紹介します。

妊娠力への影響①精液量

週に中ジョッキ500mlのビールを4〜7杯飲む男性は、お酒を全く飲まない男性よりも精液量が多いという研究結果があります。この研究では、お酒を中くらい飲む男性→少し飲む男性→飲まない男性の順に精液量が少なくなるという結果になりました。

妊娠力への影響②精子濃度

一方、精子濃度に関しては、お酒を全く飲まない男性が一番高いという研究結果になっています。かと言って、お酒を多く飲む男性の精子濃度が一番低いというわけではなく、お酒を全く飲まない男性→多く飲む男性→中くらい飲む男性→少し飲む男性という順に精子濃度が低くなりました。

妊娠力への影響③総精子量

総精子量はというと、お酒を週に中くらい飲む男性がもっとも多く、少し飲む男性がもっとも少ないという研究結果になりました。お酒を全く飲まない男性と多く飲む男性の結果も含めると、中くらい飲む男性→全く飲まない男性→多く飲む男性→少し飲む男性の順に総精子量が少なくなっています。

以上の研究結果を見ると、妊活中の男性の場合、全くお酒を飲まないことが妊娠力に良い影響を与えるというわけではなく、むしろ適度にお酒を飲んでいるほうが妊娠力に良い影響を与える可能性があるということのようです。これは、妊活中にお酒をやめるべきだとされている女性側の常識と比べると、意外な結果と言えるのではないでしょうか。

妊活中の男性が飲むお酒の量は妊娠力にどう影響する?

妊活中の男性に関して言うと、適度にお酒を飲んでいるほうが妊娠力に良い影響を与えるという結果になりましたが、お酒の量の多い少ないは妊娠力にどう影響するのでしょうか?

アルコール摂取量が多い男性ほど妊娠力が高まる?

男性のアルコール摂取量と体外受精の結果との関係を調べた研究では、アルコール摂取量が多いほど着床率・妊娠率・出産率が高くなるという結果が出ています。アルコール摂取量が少なかった男性のグループの出産率が28%だったのに対して、アルコール摂取量が多かった男性のグループの出産率は61%でした。

つまり、男性に関して言うと、妊活中の適度なお酒は精子にとっても体外受精の結果にとっても良い影響をもたらすということのようです。

お酒にはメリット・デメリットがある

お酒を飲みすぎることは健康に良くありませんが、お酒自体が体に良くないものだとは一概に言えません。お酒にはメリット・デメリットの両面があるからです。

お酒には、抗酸化作用がある成分として知られているポリフェノールが含まれています。ワインにはアンチエイジング作用があるレスベラトロール、ビールにはフラボノイドの一種であるキサントフモールが豊富に含まれています。

一方で、お酒はホルモンのバランスに影響を与え、男性ホルモンの働きを低下させることも知られています。

お酒には良い影響と悪い影響の両方が考えられるため、飲むときは適度な量を守ることがポイントだと言えるでしょう。

妊活中の男性はお酒の適量を知って楽しめば問題なし!

妊活中の男性がお酒を飲むことについて、妊娠力に良い影響を及ぼすという結果が出たということですが、だからといって毎日飲んだり大量に飲んだりすることは精子にとって良いことではありません。ご紹介した研究結果は、あくまでも適度な量のお酒が前提になっていると考えたほうがいいでしょう。

アルコールを分解したり代謝したりする働きには、人それぞれ個人差があるため、お酒の量だけで一概に判断することはできません。妊活中のお酒は、男性に限って言えば絶対にやめなければならないものではなく、適量を知って楽しめば問題ないということのようです。

参考:男性のアルコールの影響は?

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